貧困率15%。

09/10/21

日本の貧困率は15%。
先進国の中では最悪ランクなのだそうだ。
アメリカの17%に次ぐ2位。

‘貧困’という語彙は、今の日本には、そうそう当てはまらない
と思っていたのだが。。

バブルが弾け、失われた10年が過ぎ、リーマンショックから
世界不況へと、世の流れはマイナスに。

考えてみれば、リストラにより職を失ったヒトが、住むところさえ
追いやられ、路上生活を余儀なくされている時代なのだ今は。

ただ、そんな大人はいれど、路上生活をしている子供を実際に
見受けないので、新聞発表を目にするまで‘日本の貧困’に
対しての認識が甘かった(--;)

日本の貧困というのは、俗にいう貧困ではなく、豊かさの中の
貧困のように思う。

それじゃあ、貧困率が少ない国はどこか?というと、デンマーク
スウェーデンなどの北欧諸国。
こんなニュースを聞くと、すぐにデンマークスウェーデンのように
すればいいって思いがちだが、、 ちょっと待った!

これらの国ってたしか税金が高くなかったけか?それもむちゃくちゃ
高いって聞いたことがある。
税金によって支えられている国だから。
収入に問わず、皆が平等に受けられる社会福祉国家。
国が保障する代りに、国民は高い税金を支払う。

でも、、その国民は保障外の贅沢とみなされる歯医者とか整形とかを
受けるときは他国で行うって聞いた。
ま、そんなことは贅沢ってみなされるものはさておき、或る意味、国と
国民がギブアンドテイクで成り立っているのが北欧の国々。

ということは今の日本の税金が払えないようじゃ、北欧諸国のような
生活は夢のまた夢なんじゃないのかな?

今までのように使い道がわからない税金の使途を究明するのはいい
ことだけどね、それとこれとは別次元。

オカネはないから払いません。でも保障してください。。 それはムリって
もんだ。 じゃ、国はどこからオカネを生むのかってことになる。

アジアやエジプトなどを旅行した際に貧困層を見たことがある。
本当に日々生きていくのが大変であろうが、彼らは彼らで這い上がろう
と必死だ。日々生きていくことで精一杯だから、もちろん教育だって
マトモに受けていない。受けたくたって受けられないのだろう。

それでも彼らは生命力にあふれているというか、、なんというか、
とにかく人間的に強い。そうならざるを得ない環境だからだろうか?

貧困層にいる彼らの多くは、その国にある身分制度などによって差
別化されてしまっている。
それを考えると、日本の貧困ってどうなんだろう。。

一般的に貧困を示すのは、
病気・飢餓による短命、低い教育水準、治安悪化、児童労働など
だと思う。

日本で芸能人は別として、働いている子っているのか??
オバカは多くても、日本の教育水準は高く、識字率は99.8%。
俗に言う貧困っていうのは当てはまらないような気がする。だから、
豊かさの中の貧困なんだろう。多くのヒトはこんなニュースがでなければ
気がつきもしない。
斯く言う私もそのひとり。

住むところもあり、定職もあり、おなかいっぱいに食べられ、日々健康に
過ごせる幸せ。

当たり前すぎて、すっかり忘れていた。 反省!反省!

そういえば、、ペンパルの中に、フィリピンのセブ在住の友だちが、
州だったか国だったか忘れたけど、貧困層の対策センターの所長をしている。
彼女は優秀なので、あちらこちらの国に研修に行ったりしているが、、
その彼女がくれたメールにあったことばをふと思い出した。

セブに来たときは、セブのいいところばかりではなく、人々の生活する状況も
一緒に見てね。それがセブの現状だから。
セブの隣のボホールは、国の中でもっとも貧困って言われているの、目をそむけ
ないでね。それを含めてセブを好きになってね。

そう、メールに書かれていた。

セブへ旅行する前に書かれていたそのメールの内容。
たぶん、彼女にそんなことを言われなければ、キレイな観光客の訪れるところ
ばかりで、何も感じなかったことだろう。

彼女のメールから発せられた’貧困’というワード。
その後、海外へ旅行する際はどうしてもそのコトバがアタマから離れない。
でも、、日本では他人事って思っていた。

自分は確かに幸いかな貧困ではない。幸せに日々過ごしている。
そういう今自分が置かれている状況に感謝しなければ。